37.2

生きてた証拠. HSP 躁鬱

泡のような愛だった

もうさよなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

去年の遊園地の動画見ててさ、と君は言った

行ったら何に乗りたい?と君は聞く。

あたしが魔法使いがテーマの乗り物で、怖くて泣きじゃくったことを話して笑った。

 

あたしがまだ生きていて、幸福になったら一緒に行きたいな そう言ったら君はなんて言うのかな。水族館もついでに行こうよ。

もう君の前で、死にたいって言わないって約束するから。 あたしちゃんと強くなったから。あたしをちゃんと、見て欲しい と強欲なことを考えてしまう。

一緒に行って、君と現実逃避の旅に出たい。

 

君の家にはまだあたしの書いた手紙がボロボロになって貼ってあった

 

あたしのとってきたサンダースのキーホルダーも置いてあって、そこだけはあたしたちの時間が止まっているような心地がした。

 

まつ毛の長い、化粧映えのする顔に化粧を施す。

あたしが君の顔に化粧するのはあと何回あるのだろう。目が合うのが照れくさくて、楽しくて笑ってしまったな。

少しだけ、時間が戻ったような気がして今日世界が終わってしまえばいいのに、とさえ思ってしまった。

まだ君のことが好きだった。滑稽だよな。

また君に好きだよ と言える日は来るのだろうか。