37.2

生きてた証拠. HSP 躁鬱

エンドロール

 

大好きだったはずの恋人と別れました。

派手な紫の髪、化粧したら女の子に見えるまつ毛の長い顔、そのまつ毛の長さにあたしは追い付けられなくて悔しかった。

顔は可愛いくせにかっこいい時はすごくかっこいいところ、あたしをよく懐いた犬みたいに好いてくれて、たくさん「好き」って言ってくれたところ、寝顔が間抜けなところ、すぐ怖い夢を見て起きたらあたしに抱きついてきたところ、笑い声が大きいところ、よく分からないことばかり言うところ、泣き虫なところ、言いたいことを優しさでためてしまって爆発してからじゃないとあたしは気づかなかったね。あたしきみのことたくさん知ってたはずなのにそれに対応する器が足りなくてごめんね。

 

別れる日より少し前から最近ちょっとずつ綻びが出てきたなと、感じる時が多くて。

数え切れないくらい手を繋いで数え切れないくらい抱きしめてもらってあたしの初めてのことをたくさん持って行ってくれてありがとうございました。

時間を返せとそんな薄情なことは言わないけれど毎日君のことを考えて苦しかった気持ちは幸せにして欲しかった。あたし忙しいことわかってたけど、きみにもっと身体で愛されたかったんです(こんな自分勝手なことばっか言っててごめんね そういうとこが元恋人を怒らせる原因だったってこと、ちゃんと分かってるよ)

 

あたしが家を出ていく時の少し寂しそうな顔がまだ忘れられません。まだ1週間も何も経っていないのだけれど。あの表情はなんの気持ちを表していたの?知りたいけど知りたくないや、あたしに色々なことを気づかせてくれてありがとうございました。

お互い怖がってしまったことも怖がらせてしまったこともたくさんあったね。

せめてここでは綺麗な記憶だけ綴りました。それだけ。